結論をいきなり言います☺️もちろん人によるって話しなんですけども・・・
- 身体的負担が大きいのは 特養。
- 心理的・ワンオペ負担が大きいのは グループホーム。
- 「どっちが大変?」は “負担の質”の違いで決まる。
自分が 体力型 か メンタル型 かで選ぼう。
視点 | 特別養護老人ホーム(特養) | グループホーム(GH) |
---|---|---|
① 利用者の介護度・医療依存度 | 要介護3~5が中心。経管栄養・吸引・看取りまで | 要介護1~3が中心。医療依存度は低め(最近は5の人も多い) |
② スタッフ配置 & 夜勤体制 | 夜勤はフロア全体を担当(現実は20人を1人で見ている。余力ある施設はもう1人いるところも) | 9名/ユニットをほぼ1人で夜勤(ワンオペ) |
③ 業務内容の幅 | 身体介助メイン+複数記録システム | 家事・レク企画など生活全般 |
④ 緊急時対応 | 吸引・看取りなど医療的判断多め | 認知症による徘徊・転倒など行動対応多め |
⑤ 家族・地域対応 | 家族は遠方が多く面会少なめ | 家族・地域交流が多く対人調整が増える |
⑥ ストレスの質 | 肉体疲労 | 精神的負荷(孤独感・認知症症状) |
【施設選び】こんな人に向いている
- 特養向き 体力自慢/医療ケアを学びたい/チーム戦が好き
- GH向き 少人数をじっくり/家事や会話が好き/判断を任されたい
結論:
「体を酷使してもチームで乗り切りたい」なら特養(体力勝負なので作業的になってしまう面がある)
「身体介助より認知症ケアや自立支援に燃える」ならグループホーム。
どちらも大変さのベクトルが違うんです。
・腰の痛みが心配ならグループホーム
・コミュニケーションを取りたいからグループホーム
・部活やっていてチームでの活動が得意なら特養
こういう考え方もありです。まずはチャレンジ!
日本医労連(佐々木悦子委員長、約14万2,000人)は2月17日、「2024年介護施設夜勤実態調査」の結果を公表した。2交替夜勤を導入する施設は88.4%。そのうち、勤務時間が16時間を超える割合が8割強を占める。また、2交替制職場の3分の2で1人体制の夜勤を行っているなど、調査結果からは介護施設で夜勤に従事する職員の過酷な労働実態が浮き彫りになった。
参考文献・独立行政法人労働政策研究・研修機構
ここが大変だよ!介護職。特養とグループホームの夜勤で例える
特養の場合
グループホームとの違いは看取りがあることです。最近ではグループホームでも看取りをするところが増えてきましたが、特養は終の住処なので、やはり見取りが多いです。
比較的、夜勤で1人の時間帯に、利用者様が旅立たれることも少なくありません。
普通はそうなるまでに呼吸の変化や食事量、排泄の様子から、「今日危ないかも」と対応するのでいきなり「あれ?息してない!」なんてことはそうそうありません。
けれどもやはり看取りは心理的にも負担がかかる面はあります。
当たり前ですが、大変ではあります。
グループホームの場合
特養と違い、9名を1人で見るので体力的には楽と言えます。
ですが、要介護度が低ければ楽、というわけではないんです。
動ける方で認知症という段階の方が、対応的にはとても難しいんです。
転倒の危険もあるし、徘徊の危険もある。
夜勤中にもし、1人が不眠で徘徊されてしまい対応する、すると他の8名の対応ができなくなります。
そういうリスクがグループホームにはあります。
まとめ再&キャリア選択のヒント
- 負担の質が違う
体力勝負ならチーム制の特養、メンタル&判断力勝負ならGH。 - 転職、就職前に見るべき3点
どんな利用者様が入居されているか(徘徊の方はいますか?その場合どんな対応をしたらいいですか?など)
オンコール体制(これ結構大切!しっかりしていると夜勤も安心)
夜勤の人数(特養なら、もしかしたら1人ではないかもしれない) - 将来像から逆算:看取り看護スキル→特養/認知症ケア専門→GH/管理職志望→法人規模が大きい特養が有利…など。
私はどっちも経験ありますが、それぞれ違った大変さと違ったやりがいがあります。
若いなら特養をお勧めします。同じ年代の同僚がいて頑張れます!