はじめに|介護現場で“本当に起きる”心霊現象とは?

介護施設は、人生の最終章を迎える方々が多く集う場所です。そこでは“生”と“死”が日常的に交差し、他の職場では感じることのない「独特な空気感」があります。
特に夜勤中、静まり返った廊下や薄暗い居室で、何か“得体の知れない気配”を感じたことがある――そう話す介護士は少なくありません。
「誰もいないはずの部屋からナースコールが鳴る」「突然ドアが開く」「利用者が“見えない誰か”と話している」など、不思議な現象は全国の介護施設で実際に語られています。
本当怖いですよね。
実際の原因は、認知症や病気の症状のひとつだったりします。
この記事では、介護職として働く中で体験した“リアルな心霊現象”を5つご紹介します。科学では説明できないけれど、確かに“あった”出来事の数々を、あなたも一緒に覗いてみませんか?
ナースコールが鳴る、誰もいない部屋から
夜勤の定番と言われる怪現象、それが「誰もいない部屋からのナースコール」。
ある施設で働くAさんは、深夜2時ごろ、居室番号「208」のナースコールが連続して鳴るのを確認しました。だが、現場に行くと部屋は空っぽで、誰もいない。驚いたことに、その部屋の利用者は3日前に亡くなっており、すでに清掃済みで施錠もされていたそうです。
これは私も体験したことあります。
コールボタンの故障ではありません。
鳴っていた時間が『その方が亡くなった時間』でしたから。
同僚だけが見た“誰か”の姿
介護現場では、「職員の誰かだけが見える」という現象も報告されています。
Bさんの勤務する特養では、日勤中、ある職員が廊下の端に黒い影が立っていたと証言しました。しかし、他の職員は誰も見ておらず、監視カメラにも映っていなかったそうです。
それだけではありません。別の日、ある利用者が「今日は○○さん来てたね」と微笑みながら話したのですが、○○さんは既に1年前に亡くなった元入居者でした。記憶違いかと思われましたが、数人の利用者が同じ日、「○○さんが部屋にいた」と証言しています。
見る人と見えない人がいる。不思議だけど、現場では“よくあること”。
職員の場合は、その時の精神状況や疲れや不安から『感じてしまった』
のかもしれません。利用者さんの場合は・・・
認知症の症状かもしれないし、事実なのかもしれません。ただ本当に見えるのでしょうね。
音もなく開くカーテンとドア
誰も触れていないのに動く──そんな現象も、介護施設ではしばしば報告されます。
Cさんが勤務するグループホームでは、夜勤中に「人感センサー付きの自動ドアが、誰もいないのに開く」ことが何度もありました。しかも、センサー自体には反応記録が残らない。職員たちは「またか」と、ある種の“慣れ”すら感じているそうです。
また、Dさんの施設では、亡くなったばかりの利用者の部屋で、閉めたはずのカーテンが夜中に勝手に開いていたり、揺れていたりすることが頻繁に。風もなく、エアコンも停止していたにも関わらずです。
共通するのは、そうした現象が“特定の部屋”や“誰かの死後しばらく”続くという点。
それが偶然なのか、それとも“何かのサイン”なのか…。
ただ、慣れます(笑)
心霊現象の理由と向き合い方|なぜ“介護施設”で起こるのか?
では、なぜ介護施設ではこうした心霊体験が起こりやすいのでしょうか?
理由のひとつとして、多くの人が“人生の終わり”を迎える場所であるという事実が挙げられます。人の想いや感情は、目には見えなくても、場に強く残ることがあるとされています。亡くなられた方の「感謝」や「未練」が、何かしらの形で現れているのかもしれません。
また、夜勤の孤独感や緊張状態によって、普段なら感じ取れない微細な変化に敏感になるという心理的要因もあります。
私自身、「疲れてるな」っていう時は影や音に敏感になってしまいます。
看取りがあった居室は気にしてしまいますよね。
こうした現象にどう向き合うか――
怖がるよりも、「ありがとう」「お疲れさまでした」と優しく声をかける人もいます。介護の現場は、“生きている人”だけでなく、“かつて生きていた人”にも敬意を払う場所なのです。
介護現場で語り継がれる“もうひとつのリアル”
介護の現場には、教科書には載っていない“もうひとつのリアル”が存在します。それは、人が静かにこの世を去るとき、あるいは去ったあとに起こる、不思議な体験の数々です。
夜中に鳴るナースコール、誰もいない部屋で揺れるカーテン、利用者の口から語られる“すでに亡くなった人”の存在――。どれも単なる偶然では説明できない現象です。
この記事で紹介した5つの体験談は、全国の介護職員のあいだで“あるある”として共有されてきた話ばかり。
科学では割り切れないけれど、現場で働く人たちは、こうした出来事を静かに受け止め、丁寧に向き合っています。
介護とは、命を支える仕事であり、そして命と別れを告げる瞬間にも立ち会う仕事です。
だからこそ、心霊現象も“仕事の一部”として受け入れられているのかもしれません。
もし、あなたの職場でも似たようなことがあったら――
それはきっと、誰かの「ありがとう」が届いたサインなのかもしれません。
毎日、利用者さんに丁寧に接しているなら、祟られるようなことはないはずですから。
『あー遊びにきてくれたんだね』と私は思います。
まったく心霊体験なんて怖くありません。
